2021/12/24
温度計センサーを使って食品の衛生状態を管理すれば、サルモネラ菌やノロウイルスなどの繁殖を防ぐことができます。食中毒を引き起こす可能性がある細菌やウイルスは、基本的に熱に弱いので高性能な温度計センサーによって温度を管理するのが効果的です。多くの食品を扱う企業では原材料の仕入れから出荷までの全ての工程において、温度計センサーを導入し衛生管理を行っています。食品の安全を守るためには、温度を管理しつつさらに総合的な衛生対策を講じる必要があります。
気温が高くなる6月から9月にかけては細菌が繁殖しやすくなり、反対に気温が低くなる冬にはウイルスが流行します。温度計センサーを使えば季節に関わらず適切な衛生管理が可能になります。例えばサルモネラ菌は十分に加熱していない卵や肉、魚などに付着していて食後6時間から8時間ほどで吐き気や下痢などの症状が現れます。この細菌は乾燥に強く熱に弱いので、温度を適切に管理していれば被害を防ぐことができます。
様々な細菌やウイルスの中でも注意が必要なのは腸管出血性大腸菌とノロウイルスです。腸管出血性大腸菌にはO157やO111などがあり、加熱が不十分な肉や野菜などに付着しています。この細菌は食後12時間から60時間ほどで激しい下痢や腹痛などの症状が現れ、命に関わることもあります。ノロウイルスは十分に加熱されていないカキやアサリなどの二枚貝に付着していて食後1日から2日ほどで吐き気やひどい下痢、腹痛などの症状が現れます。
これらの危険な細菌やウイルスは熱に弱いので、温度計センサーを導入して適切な衛生管理を行うことが大切です。